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活用できてこその商品在庫
当社は、住宅設備機器の総合商社として、お客様の多様なご要望を満足できる、商品ラインナップの充実に力を注いでまいりました。商品点数や取り扱いメーカーの多さでいえば、同業他社様と比較しても、相当なボリュームを確保できていると自負しております。
ですが、ただ商品数が多いだけでは、「生きた在庫」とはいえません。私たちが取り扱う商品・資材の多くは、単独で機能するものではなく、別の商品と共に複合的に活用されることで、意味を持つものです。パイプや継手、水栓などが単体であっても用を成さず、水道工事で接続されて初めて、水道としての機能を果たす、という具合です。
ですから、適材適所の商品手配を行うためには、個々の機能、役割を十分に理解し把握していなければなりません。商品知識があって初めて、大量の在庫を生かせるのです。
注文通りに納品するだけでなく、その注文の背景にある現場のニーズをつかみ、数ある品揃えから即座に最適の製品をピックアップできるのが理想です。私たちは、ただ在庫規模を誇るのでなく、その有効活用において、スタッフ一同、高い意識で臨んでおります。
「三位一体」の管理体制
大量の商品在庫を揃えるということは、必然的に、その管理に労力を割くことになります。
現在、ナカガワで保有している商品在庫は、サイズ・規格違いなども含めると約3万点(2011年10月現在)。さらに、自社内に通常在庫せず、提携メーカーから適宜取り寄せられる態勢にある商品も数多くあります。これらを、現場の要求に対して即納するためには、「何が、どこに、いくつあるか」を、余さず把握しておかねばなりません。
当社では「業務本部」という部門を設け、そこで徹底した在庫管理を行っています。これは単純に、商品のデータベース化、IT化をすれば良いというものではありません。商品・コンピュータ・人間の「三位一体」が成立しないと、本当の意味の在庫管理、在庫を活かすことはできないと考えております。
この三位一体を構築するのは、実際に入出庫に関わるスタッフのチームワークであり、責任感であり、長年積み重ねたノウハウです。こればかりは一朝一夕で実現できるものでなく、私たちナカガワの、積み重ねてきた歴史が持つ強さです。